フラッシュバック1983 ♯12

続きです。

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10年前のブログから写真を再掲載です。
リボルテックのマックス&ミリア VF-1Jです。が……これ実はちょっと違います。
♯27 『愛は流れる』(1983-4-24)で、マックスとミリア機は、この腕のパックは付けておりません。これは映画版のデザインですので。……映画ではマックス&ミリアは最終決戦ではクァドランに乗っていますし……これって昔とは完全に逆転現象です。

1985年当時、イマイ1/100スーパーバトロイドを筆頭に、1/100のアリイの数々のスーパーバルキリーのキットは、2連ビームキャノンと翼下のミサイルポッドと反応弾の追加パーツこそあったものの、ほかのパーツは全てテレビ版のスーパーパーツのままであったかと記憶しています。イマイ1/72のスーパーファイターはボックスアートこそ映画版をフォローしつつも、キット内容は以前と同じ。
まぁこの腕のスーパーパーツ以外はそれでもまずまず問題は無かったと思うのですが……結構強引に押し切っているよなぁ……と、当時から感じていました。
余談ですが、特にアリイさんのアグレッシブルな商品展開は、VF-1Dのスーパーバルキリーや、輝機のVF-1Jスーパーバルキリー(?)、マックス&ミリアのVF1J完全変形スーパーバルキリーに2連ビームキャノンが付いていたりと、怒涛の勢いでして、高校生の身にはとても購入が追いつかず、辛かったです。

時は流れ……今やその真逆の状況となっております。やまと(現・アルカディア?)も、バンダイのキットもハイメタルもハセガワも、ありとあらゆる造形物が映画版のアレを腕に付けています。
もうだいぶ前の話ですが、『マクロス7』でエキセドルが映画版の姿で登場したのを観て、「映画版の設定が公式……という流れになっていくのか」などと思いましたが、私にとっては【テレビ版こそがマクロス】ですので、ここは拘る以外ないのです。

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イマイのスーパーバルキリーのスーパーパーツ部分です。おぉ、これこそまさにテレビ版!
これをカットして加工していきます。

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こんな感じで加工していきます。と、1行で書いていますが、これに何日も費やしています。
ミサイルのパーツは、イマイ1/100スーパーバトロイドの流用です。

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腕全体とのバランスはこんな感じになります。

フラッシュバック1983 ♯11

今回は腕について……。

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内部骨格の大部分をHGUCクロスボーンガンダムの脚部を流用すると以前に書きましたが、

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下腕に関して30ウン年迷いましたが、結局ガウォークのものを形状修正して使用することとしました。
このパーツは手首が生える部分の形状がかなり妙ですので、バトロイドのそれを参考に削りました。

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肘近くのマルイチモールドもないため、穴を開けておきます。

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手首はHGUCのザクから流用し、手首の取り付け部は流用パーツで適当に処理しています。
手首はHGUCのザク……これの流用でよいのです。丸指でちょうど良いのです。
コイツの仕様は……
♯24 『グッバイ・ガール』(1983-4-3)
♯27 『愛は流れる』(1983-4-24)
ですので。

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……最近の設定等何も知らないので、この部分の名称が判りません(。>ω<。)ノ
とにかく、デカール表現はまずかろうということで加工しています。

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さて……下腕のスーパーパーツです。
ここは、ある意味で今回最大のポイントかも知れません。

思うに……1980年代は『スーパーバルキリーのデザインは、テレビ版と映画版は別モノ』という一般認識がまだあったと思うのです。しかしながら、今世紀になってからでしょうか、その認識が曖昧となり……それには世界観の再構築となるオフィシャルな要因が多々あったのかもしれませんが……素晴らしい商品が多々発売されております (値段もまったく素晴らしい) が、そのほぼ全てが『映画版のデザイン』に統一されているようです。
……しかし、

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コレはリボルテックの『ミリア機』ですが……ちょっと待ってください……この機体は ♯27 『愛は流れる』(1983-4-24) には出てきておりません。腕のスーパーパーツが完全なる映画版(*・`ω´・)ゞ。
50すぎた男のセンチメンタリズムに過ぎないのかもしれませんが……これだけはどうにも吞み込めないのです。

フラッシュバック1983 ♯10

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続きです。

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脚についてです。基本的にこれでまとめていきます。

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ひざ部分は、MGザクのものを幅つめと整形をし、こののように接着しています。
脚にあまり表情をつけるつもりはないので、これでOKです。

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ランドセル(?)について……左からイマイ1/72バトロイドのノーマルのもの、1/72ガウォークをベースに手を入れた36年前当時のままのもの、今回使用する1/72スーパーのもの。既に手が入っています。

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このように開口しています。

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36年前の工作です。最近ではこの部分はダクト風のディテールで表現されているようですが、当時の高荷画伯のボックスアートでは、このようにノズル3基で表現されていたはず……これをアップデイトする方向でいきます。

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HGUCのジム系のランドセルのノズルとWAVEのマテリアルを組み合わせて、このように仕込んでみます。

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当然のことながら、反対側のノズルもキットパーツをそのまま使う訳にはいかず、同様の処理となります。

フラッシュバック1983 ♯09 【フラッシュバック1983 ここまでの総括】

さて……今年は公私ともにかなり良くない年でして、モチベーションはダダ下がりの日々です。
気分を変えたいというのもあり、アレを再開することとしました。

image2841 (1)

コレ……1983年に作り始めたコレを最初に紹介したのが10年前の2009年2月
1/72のVF-1S バトロイドです。
イマイのバトロイドと、スーパーバルキリーを切り刻んで構成しています。
ホビージャパンの1983年4月号で、渡辺誠(現・MAX)氏が、バトロイドとガウォークをニコイチでバトロイドにしていた記事に感化され、スーパーバルキリーの発売後に作り始めました。
第27話『愛は流れる』で、輝機がミサイルの直撃を受ける直前の「見得を切る」ポーズを再現しようとしていました……こんな書き方では判らない人がいっぱいでしょうなぁ(;´▽`A``
この写真は……20世紀末には作業停止していた状態のモノを引っ張り出してパーツをかき集めたものです。

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脚は、膝から上はバトロイドのものを幅詰めして、3ミリほど長さを伸ばしました。
膝から下はかなりいろいろやりましたが、結論としては「スーパー」のものをベースに考えました。スーパーパーツがあると、ボリュームとしてはそれほど悪くないと思ったので……もちろん、ノーマルのバトロイドだと、ちょっと華奢過ぎるので問題ありです。

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機首の部分に、バトロイドから股の関節軸を移植したり、腰のスイングを実現したり、当時としてはかなり気合を入れて取り組んでいました。だいたい1年ぐらいかかっていたでしょうか。
発掘を終えて、パーツの欠損が無いことが判り、(この、2009年時点で)26年も経っていましたが、「ちょっと仕上げてみようかな」とゆったりですが、作業を再開しようと考えました。この時は、2009年がまさにマクロスの第1話のその年であること……というネタ的なノリではありました。

そんな感じでしたので、実際に作業を再開するまでに更に8年を費やしました

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この時点で……34年振りに製作再開です(ノд・。)。
今回は全てジャンクや流用で、しのいでいくつもりです。
1/144ガンプラの首周りのパーツに1/76ヤクトタイガーの内部構造パーツなどで構築。
『こんな行き当たりばったりのパーツ流用してしまうと、次にマックスやミリア機を作るときに整合性が……』などと昔なら逡巡しているところです。
が、こんなにも放置していたものを仕上げようという時に、「2つ目、3つ目」の心配など、もはや無用です(≧∇≦)。
そんな時間は、もう残されていないでしょう。

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肩関節もガンプラのものを最小に切り詰めて使用します。
身体の厚みは、ほぼ当時の想定通りです。
かなりスカスカ感がある訳ですが……戦闘機のボディーを二つに折る、などという無茶な変形なのですから、何もかもぴっちり密閉してしまう、というのはウソっぽいと当時から思っていました。
頭ですが、スーパーの頭部に耳のレーザー砲はイマイの変形モデルのものを使用しています。
ウン十年の試行錯誤の果てに、モノにならなかった胴体部分が、わずか数日で形を成すとは(^-^;。10代20代30代40代の自分は……一体何を迷っていたのだろうか、と(。>0<。)

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腕のパーツをどうするかについても、30ウン年逡巡しておりましたが……スーパー、つまりガウォークの腕を中心に構成してみます。
スーパーの肩パーツを加工し、ガンプラの関節部品を仕込みました。
肩の内部に回転軸を構築するのは諦め、そいつは二の腕のポリキャップに任せます。
腕の骨格ですが、1/144クロスボーンガンダムの脚を丸ごと流用しています。

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すね部分のスーパーパーツは、バトロイド状態では、裏側がスカスカなのが目立ちそうです。
エポキシパテを詰めていきます。
ふくろはぎのタンクにも同様に『マルイチモールド』を仕込みます。
ただ、エポキシパテを充填して肉厚が増したため、このタンクがどうも内側よりにしかマウント出来なくなっています。もはや、戻り道はなく、タンクの片側の側面をカットする荒業に踏み切りました。

更に2年ばかり作業が止まっていましたが、次回から作業再開です。
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