黒い大坂城 ♯07

黒い大坂城の続きです。

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付櫓のほうを進めていますが……諸説ある豊臣時代の大坂城天守閣ですが、付櫓に関しては概ねその存在が肯定されているようです。
ディテールに関しては当然いろいろと差異がありますが、

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このあたりにあったのであろう、と。

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小天守閣のパーツの最上部をカットし、部品として使用します。

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このように組み立てています。

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屋根と組み合わせると……さて、これで天守閣本体と、どう繋げていくかというところになるのですが。
続きます。

黒い大坂城 ♯06

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「付櫓」の屋根の続きです。

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フジミか童友社か二択の選択肢で、フジミを選んだのは天守閣以外のパーツが充実(……というほどでもないですが)していたためで、白眉は……

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架空の三層の小天守閣のパーツが含まれていたため、この屋根を活かせるのではないかという見込みでした。

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屋根部分を大きく切り裂き、カットした二層目の屋根と合わせます。

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最終的には、こういう決着となりました。

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さて、大坂城の天守台も安土ほどではないらせよ、単純な矩形となっていません。
ここにどう天守を立ち上げるか……ですが、

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この架空本丸は、おそらく部分的にしか活用出来ないと判断しました。

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天守台をこのように切り取りました。

続きます。



黒い大坂城 ♯05

黒い大坂城の続きです。

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どうにも勝手の違う作業が続きます(ノ_<)。

接合した屋根の隙間にプラパテを盛り……

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整形し、スジボリをし直しましたか、まだちょっと気に入りません。

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凹凸が目立つ部分と、まだ隙間の目立つ部分エポキシパテを塗り込み、乾燥させます。
屋根の改造に関しては……おそらくこの部分が今回一番目立つ箇所となりそうですから、一応は神経を使っています(´・_・`)。

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今度は一層目の屋根の加工を……となりますが、その前にこの「付櫓」の屋根をなんとか調達する必要があります。
フジミのキットを選んだのは、あてずっぽうという訳ではありません。

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まず、子小天守の二層目の屋根から、このように切り出します。

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そして、小天守の三層目の屋根です。これを活用します。

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これこそが、今回フジミのキットを選んだ理由です。

黒い大坂城 ♯04

黒い大坂城の続きです。

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(画像は新人物往来社「よみがえる天主」から)

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さて、屋根の破風部分の切り取りです。

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デザインナイフで慎重にカットしています。

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そして、このカットした部分を何かで埋めなければなりません。
とりあえずはキットの余剰パーツの屋根から流用していきます。

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カットした屋根を……

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このように接着し、隙間にはプラバンを挟み、乾燥を待ちます。

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続きます。

黒い大坂城 ♯03

黒い大坂城の続きです。

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フジミのキットはいうまでもなく、現在の大阪城天守閣を再現しつつ、徳川時代には、実際にはなかったはずの小天守、そして……

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異常に小さくデフォルメした本丸と、かなり謎仕様なキットです(ノ_<)。

さて、黒い大坂城へ挑戦するにあたり、どのタイプを目指すか、という点についてです。

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加工の難易度を検討したうえで、三浦正幸氏の大坂夏の陣モデルとしました。

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もっとも、完全再現はかなり難しいので、どれぐらい寄せられるか……ということになると思います。

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まず、最下層・一層目の四隅にある、「石落とし」の張り出しをカットしています。

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次に、三層目の破風をカットしています。プラバンで埋め、プラパテを盛ります。

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今度は、それに合わせて、屋根部分の破風をカットする必要が出て来ます(ノ_<)なかなか厄介です。

続きます。

黒い大坂城 ♯02

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(画像はグーグルマップから)
……なんで……なんで天守閣の場所が違うの(・・?。

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ここに天守閣が建っているようですが……

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この辺り……ではないの(・・?(画像はグーグルマップから天守閣の場所を加工しています)
『黄金の日日』の映像では、朝な夕なの大坂城天守閣の姿が映されていましたが、天主閣は明らかに大手門から見て右寄り、本丸の端に描かれていました。

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当時資料でもそれは明らかで、

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ここに「御天守」と……。これはいったいどういうことなの(´・_・`)?

「今の天守閣の建物が昭和になって復元されたものだってのは、知っているけど……なんで天守台はあの場所なんだぁ(・・?」
と、11歳の私は、この疑問に決着を付けることが出来ませんでした(ノ_<)。

真実を知ったのは……もう20歳も過ぎたころでした。

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(画像は大阪市立図書館のウェブサイトから拝借したものをネガポジ反転しています)

……これが真実。つまり、今現在の大阪城の遺構は全て「徳川製」(´・_・`)ということです。

さて……前置きが長過ぎましたが、今回の新企画は、秀吉時代の「黒い大坂城」を造るということです。
一番有名なのは、この屏風でしょうか……

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(画像はWikipediaから拝借)

どう見ても黒塗りの層塔型天主閣なのですが……これは、屏風絵というものに、どこまで資料としての価値があるかという難しい話になってしまいますのでここでは割愛します。秀吉当時はおそらく大型の望楼型天守であったようです。
で、その大型の望楼型天守は、下見板張りは黒(漆塗り、なんて説もありますが)でねずみ漆喰で灰色の壁と……現在の天守閣とは最上部以外のイメージがだいぶ異なる「黒いガンダム大阪城」です。

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これをフジミのキットでやってみます。

黒い大坂城 ♯01

さて……箸休め(?)の安土城天主が完成せぬうちに、また新ネタです。これも箸休めです。
これも……20数年前から挑んでみたいと考えていたモノですので、あまり力まずにすすめていこうと思います。

やはり、時は西暦1978年に遡ります(*ノ∪`*)。
映画『さらば宇宙戦艦ヤマト』に衝撃を受け、秋から放映が決定した『宇宙戦艦ヤマト2』に期待を膨らませつつ、火曜日には『ハーロック』、そして木曜には『999』に入り浸っていた私が、もうひとつ入れ込んでいたのが、大河ドラマ『黄金の日日』でした。
そこで描かれていた安土城天主閣に……という流れで、安土城天主閣の企画を今やっている訳ですが……物語が進み、本能寺の変、そして第28話『安土炎上』以降、主人公の助佐(演:市川染五郎・当時)と縁が深い秀吉(演:緒形拳)が表舞台へ、第30話『大坂築城』へと進みます。

ここで描かれた、最上部の屋根が金という大坂城天主の艶やかなこと……おそらくは櫻井成廣氏の1970年の著書『豊臣秀吉の居城 大阪城編』での復元案が元になっているのだと、最近になってようやく調べがつきましたが……これにまたガツンと11歳の私はやられてしまいました(〃▽〃)。

今思うと……よくもまぁ同時期に色々なモノにのめり込んでいたよなぁ……と。
。さて、俄か城郭マニアとなった私が考えたことは、
インターネットで電話料金も気にせず、楽に地図を検索出来るようになるまで、あと少なくとも25年はかかる……本屋さんで都道府県地図を立ち読みだ」
ということでした(*ノ∪`*)。
地図で水堀や廓が今現在どのぐらいカタチを留めているのか……これをいろいろな城をチェックしていくわけです。

「大阪府地図」をパラパラとめくり、大阪城を発見!
おぉ……総構えの堀は無くなっているが、真田山公園、これがおそらく真田丸跡地(≧∀≦)かぁ。これで総構えのカタチは想像出来る。
外堀、内堀はほぼそのままだ。そして、天主閣……あれ?(・・?
なんだか違和感を抱きました。
後日、大阪城の空撮写真の掲載された本なども見る機会があり、その違和感は確信へと変わりました。

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(画像はグーグルマップから)
……なんで……なんで天守閣の場所が違うの(・・?。

続く

安土城1579 Ver.黄金の日日 ♯05

箸休め中です(*´~`*)。

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この……ありえないような不等辺八角形から、建物を起こしていき、入母屋造りの屋根部分では、きちんと矩形にまとめあげるという豪快というかムダが多いような意匠が個人的には大好きなもので(/∀\*)。
内藤昌氏以外の方の復元案では、天守台ぴったりに建物を配置せず、復元されている場合もありますが、やはり私の場合はこれを推します。

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さて、その上につく望楼です。
最上部は、フラットアルミの上からクリアーイエローを塗っています。
朱柱はマスキングが汚い(ノ_<)のですが、これも原寸ならここまで酷くは見えません。

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件の青瓦は、フラットアルミの上からクリアーブルーという荒業です。

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この「画」を再現したいのですから致し方ありません(。-_-。)。




安土城1579 Ver.黄金の日日 ♯04

安土城の続きです。

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天守台の石垣部分から上に向かって組みと塗装を並行して進めました。

入母屋造りの部分まではひとまずの完成です。

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ちょっと……この拡大された写真で見てみると、石垣のアラが目立ちます(ノ_<)。実際はここまで酷くは見えないのですが……。
この望楼型天守に野面積みの石垣というのは、近世の城郭より(個人的には)魅力を
を感じます(*ノ∪`*)。

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改造した格子窓も、まあまあアラは目立っていないようです。

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望楼型天守の特徴でもありますが、特にこま安土城天主は近世の天守閣に比べて豪快な立ち上げで入母屋造りが起こされています。
「幻の城」とは言え、それは主に天主閣の外観を指している訳で……

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この様に、天主台の石垣は現存しています(グーグルマップより)。

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この……信じがたいような不規則な八角形の天主台(グーグルマップより)から天主閣が立ち上がっています(。-_-。)。



安土城1579 Ver.黄金の日日 ♯03

さて……今回は箸休め (?) です。
約1年半ぶりの『安土城』です。

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組みと塗装を並行で進めていく考えなのですが、あまりの小スケールで、なかなかたどたどしい作業となっています。

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最下層屋根の裏側に、抜きの関係上の穴が目立つため、パテで埋めています。

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下見板張りはハルレッドとフラットブラックを混ぜて塗り始めました。

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屋根が被る部分は気にせずざっくりと塗っていますが……少々ラフ過ぎました。

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多少のマスキングは必要と……実に行き当たりばったりに進捗しています。

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望楼のトップはチタンゴールドで塗ってみましたが、ちょっとイメージ違いました。

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スケール感からすると、「どうかな?」という部分はありますが、最上部の屋根はまずフラットアルミで塗りました。
ここは最終的には、艶やかな青、となります。
ドラマ上では……助左衛門(演:市川染五郎・当時)がふとしたことから助けた、唐人の瓦焼師に焼いてもらった青瓦が、安土の羽柴筑前守(演:緒形拳)屋敷に使われることとなるのを、たまたま知った信長(演:高橋幸治)が「家臣が主より良いモノを使うのはけしからん(笑)」と召し上げることになる、ストーリー上のひとつのカギとなります。
安土桃山時代を舞台とした大河ドラマで、市井の人を主人公に据えた場合、いかにして、歴史上の人物や出来事にからませていくか……そのひとつの回答ともいえるエピソードでした。

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最上階をフラットアルミで塗り直しています。

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石垣部分と接着しました。


噴式零戦REBOOT【『紺碧の艦隊』『旭日の艦隊』より】 ♯14 【2022完成品1號】

さて、噴式零戦『嶺花』のラストです。

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日の丸のデカールをストックの中から見繕って貼り、夜中にベランダでフラットクリアを吹きました。
日の丸はОVAに倣って白フチなしです。

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部隊、所属マークは考えるのも面倒くさい(*´~`*)ので、ストックから機体番号に該当するものを貼りました。
撃墜マークも適当に……。

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エナメルのフラットブラック&レッドブラウンを薄めたものでウォッシングしています。

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キャノピーのフチはあまり上手くマスキング出来ていません。

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「空雷」もしくは長距離空対空噴進弾は付けませんでした。脚の長さに何があり、着陸状態でも接地ギリギリとなってしまいましたので。

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さて……昨年末から4カ月ばかりを経て……

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1/72 噴式零戦『嶺花』の完成。
2022年の完成品1號となりました。

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噴式零戦『嶺花』
マダガスカル攻略戦から使用された噴式艦上戦闘機。零式艦上戦闘機にちなんでの命名。OVAでは旭日艦隊の艦載機としても使用された。形状はF-86Fセイバーに似ている。


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この名称は前世における正式の命名規則(零式艦上戦闘機の零式は、皇紀2600年制式採用によるものである)をかなり逸脱している。そのためコミック版においては、嶺花が制式名称であり、噴式零戦は外見が零戦に似ているがための通称であると設定され、外観も零戦に類似したものにデザインが直されている。

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OVA版でも嶺花が制式名称という設定にされたが、外観はF-86類似である。【Wikipediaより引用】

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全幅 : 10.10メートル/全長 : 11.55メートル/自重 : 3790キロ

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最大速度 : 時速980キロ/航続距離 : 1300キロ/武装 : 25ミリ機関砲2門

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乗員 : 1名 【徳間書店刊 コミック版紺碧の艦隊より】


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次回から他の機体に戻ります(おそらく……)。

噴式零戦REBOOT【『紺碧の艦隊』『旭日の艦隊』より】 ♯13

『噴式零戦』の続きです。

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機体の前後を接着し、下面にタミヤ・アクリルの明灰白色を重ね塗りしています。

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迷った結果ですが、やはりオーソドックスにいきます。
上面は、これもタミヤ・アクリルの暗緑色ですが、ОVAの映像に眼が慣れたせいか、ちょっと濃すぎる・暗すぎるように感じてしまうようになっていました。
そこで、かなりの量の明灰白色を混ぜて明度を上げたものを、これまた重ね塗りしています。

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ダイソーの養生テープをマスキングテープ代わりに使用するというあきれた技法ですが……

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こんな感じで失敗の確率も上がります。この程度ならばタッチアップでごまかします。

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上下面の塗り分けもなかなか上手くいかず、リテイクを重ねています。

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筆塗りで白は厳しいので、ミサイル類はロイヤルライトグレイで塗装しています。

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前回述べたようにネイルアート系の小物でシーカーを表現。
一応、大きい方は長距離の空対空墳進弾もしくは「空雷」。小さい方は短距離の空対空墳進弾……っところでしょうか。あまり真剣に考えていません。

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機首のショックコーンは、逆に黒を混ぜて暗くした暗緑色で塗装し接着。キャノピー前方のアンチグレア(防眩塗装)はフラットブラックです。

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……よくよく考えてみれば、2022年の完成品はまだゼロでした。
コイツが第1号となるのは確実かと。
次回、おそらく完成です。

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