39年目の“ビートル” ♯08

ビートルの続きです。

2303073.jpg

さて、顔の3連カメラなのですが、ちょっと平坦な仕上がりとなっているのが気になってきました。
ここは顕微鏡のソレのように、少し外側に角度をつけたほうが、「らしい」です。

2303074.jpg

角度を付けて削り、ウエーブのマテリアルをこのように接着し、

2303075.jpg

エポキシパテを盛って整形しています。

2303078.jpg

足の甲部分の装甲は、企画倒れした1/24マーシィのものを流用します。

2303076.jpg

2303077.jpg

ターンピック打ち出し機構は、HGUCボールの部品を基にでっち上げました。

2303079.jpg

腕の関節部分のアップデイトは、HGUCノポリキャップでなんとか……手首はゲルググのものです。
ドッグ系はザクからの流用ですので、ヘビー級のこいつにはちょうど良いかと。

2303080.jpg

だいぶ全体像が見えてきました。

D-DAYS    =EP.5=

「もう……顔のカメラにムギ球仕込むのは諦めなきゃダメか……」
深夜……もう2時を過ぎた。幸か不幸か日付が変わって日曜日。いざとなれば徹夜も辞さない。
それほど、追い詰められていた。
締切まであと一週間。今度の日曜日には『典厩さん』に完成品を渡さなければならない。
とりあえず、この1/35ダイビングビートルは全身の組み上げまで終わりつつある。
しかし、
『顔のカメラと胸のサーチライトを光らせる』
というのが編集部からの依頼だったのだが、自作した顔部分の3連カメラに穴を開ける作業を後回しにしたまま、この段階まで来てしまった。
1/60のアレのスクラッチは、酷い進捗状況で、残り一週間は、かなりの時間をそっちに取られることになるだろう。1/24マーシィドッグの仕上がりも、まだ途中だ。
3つを組み上げて、塗装して汚しを入れる……どう考えても来週の今頃は最後の汚し塗装のツメって段階にもっていかなければならない。

ビートルは、脚を伸ばして、スワンピークラッグを拙い改造で可動式にした。
大した改造ではないのだが、もういっぱいいっぱいだった。
数時間前、『兵部』に電話して、やはり1/35ダイビングビートルとベルゼルガの進捗を訊ねた。
「キツいよ、ここのところあんまり寝てない。それでもギリギリだろうなぁ」
「ビートルをもう一体だなんて……俺たちうぬぼれていたよな」
『兵部』も同意。
彼も、ダイビングビートルもベルゼルガも胸のライトの点灯しかこなせなかったとのこと。
残り一週間……仕上がりの粗いビートルを凝視し、またため息。
1984年1月。とある深夜。16歳の冬の事だった。


2303081.jpg

続きます。
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

訪問者数【2000.6.21〜 通算】
カレンダー
08 | 2023/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
Webmaster

 sa-toshi

Author: sa-toshi
このブログはウェブサイト『やまとは くにの まほろば』の一部です。ブログのみで閲覧されている方はhttp://www.yamato-mahoroba.netからの再閲覧を推奨致します。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
カテゴリ別記事一覧